台北駅から西門まで街を歩く《從台北車站散步到西門》


国際学舎からの景色
台北国際学舎からの風景

丘の上の暮らしで不便な点は食事の確保である。特に授業のない休日は命に関わる問題と言っても決して大袈裟では無い。そこで空腹が襲ってくる前に下界へ向かう事になるのだが、今日は足を延ばして台北市中心部まで繰り出した。



徒歩で坂を下り最寄りの新店区公所駅に辿り着く。台北捷運は殆どの駅でホームドアが設置されているがここはまだの様で、利用者が少ない駅が後回しにされるのは世の常だろう。

電車は大体5分間隔でやって来るので予め時刻表を調べて出掛ける必要も無い。台北の交通は発展していて至極便利である。



台北駅前は車が引っ切り無しに往来している。停車場を奪い合うバスの合間を縫う様に走り抜ける黄色いタクシーが矢鱈と目に付く。

台北駅の駅舎は1989年に完成したらしいが、築22年にしてはそれよりも大分古めかしい印象を受ける。閩南式建築の特徴であるレンガ色に作られた屋根瓦がかなり傷んでいるせいもあるだろう。また赤レンガ色の屋根に水色の看板という色彩感覚にも異国情緒を感じる。



台北駅から程ない路地裏に偶々見付けた飲食店に飛び込んでみた。海外では数少ない写真付きメニューが店先に掲げられていたというのも勇気を後押しした。

「海外の肉料理で鶏肉は失敗が少ない」という経験則と「カレー味に勝る物無し」という持論を満たしそうな咖喱雞排飯なる物を写真の中に見付けたので注文してみる。

【中國語脳内分析結果】
咖喱:カレー
 雞:鶏肉?
 排:404 Not Found
 飯:白飯


咖喱雞排飯
咖喱雞排飯

白米の上に薄いチキンカツと目玉焼きが載せられていて、その上に原色に近い黄色のカレーソースが掛けられていた。日本の定食屋で出て来ても良さそうな見た目と味だったが、60元という価格は到底真似出来ないだろう。



台北駅と反対方向に歩を進めると緑の多い空間があった。入り口には二二八和平公園と書かれている。1947年に起きた事件を学校の授業で詳しく習った記憶は無い。(二 · 二八事件の紹介)

公園に入ると歴史の有りそうな西洋建築が鎮座している。台湾総督と長官の功績を称える為1908年に建設された新古典主義の建物は、現在も台湾博物館として利用されている。


台灣鐵路第9號蒸汽機車

博物館の隣には屋根付きで静態保存されている2両の蒸気機関車がいる。
左側はドイツ製から輸入され基隆-台北間を走っていた「騰雲号」[Téng yún]で、台湾最初の鉄道だ。
右側はイギリスから輸入され新橋-横浜間を走っていた「第7号」で、日本最初の鉄道の一つだ。
第7号は後に台湾総督府に譲渡され第9号と名称が変わり高雄-台南間で活躍した。

台湾と日本の鉄道を開拓した2両が並べて展示されている姿を間近に見て、両国の歴史上における密接な関わりを実感した。



台北駅には戻らず西門まで歩いた。西門からは小南門を通り中正紀念堂まで2駅を行ったり来たりしている路線を使う。今は短い路線だが近い将来に延伸されるようだ。

台北は至る所で地下鉄やビルの建設工事を行っていて景気が良い。街中に溢れる繁体字の看板と人々の往来にも、社会全体に閉塞感が漂う日本とは明らかに違う空気の流れと溢れる活気を肌に感じる。

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