台湾四大伝統節句3: 端午節 [Duān wǔ jié]
台湾四大伝統節句のひとつであり、夏最大の節句でもある「端午節」について理解を深めるページです。

端午節とは
旧暦の五月五日。無病息災を祈祷する日で、夏最大の節句です。
端午節の由来
・古代より五月五日は疫病を司る神々 (五福大帝 [Wǔ fú dà dì]) へ伝染病の流行を遠ざける祈りを捧げる日とされています。
・五月五日の旧暦表記「午初五 (午端五)」が端午へ変化したと考えられています。
・戦国時代からは楚の官僚 (詩人) 屈原 [Qū yuán] の命日として記念されるようになりました。
端午節の習慣
・邪気を払う。
・ガジュマル、ヨモギ、レモングラスなどを玄関に吊るす。(虫除け→魔除け)
・漢方薬入りの香包 [Xiāng bāo] を身に付ける。(風邪予防)
・滋養のある粽子 [Zòng zi] を食す。(夏の栄養補給)
・立蛋 [Lì dàn] : 午の刻 (正午) に卵を地面に垂直に立たせられると良いとされる運試し。
・扒龍舟 [Bā lóng chuán] : 龍の装飾が施された舟を漕ぐ。(屈原の伝説に由来)
総括
・端午節は古来より無病息災の祈祷日として存在していた。
・後に屈原の伝説が有名になり現代へと継承されている。
・「こどもの日」ではない。